2010年9月定例市議会

一般質問 
   
◯市川市東浜1丁目地先について(市長)
(1) 現状について
(2) 今後の方針について
 
◯まるごみ‘10(湾岸まるごとゴミ拾い)と千葉国体について(市長)
(1) 千葉国体にあわせて全県一斉に開催されるまるごみ‘10において、本市ではどのように国体をPRしていくのか
(2) まるごみに対する現在までの本市のかかわりと今後について
 
◯がけ地の整備について(市長)
(1) 宮久保4丁目地先の整備について
(2) 本市の危険ながけ地の崩壊対策について

 ◯ 市川市東浜1丁目地先について

[質問要旨]
 (1) ここは三番瀬船橋海浜公園に隣接している市川市域の部分で、自然豊かな場所であり、本市にとって唯一海辺に触れ合える干潟となっている。先日行徳臨海部特別委員会の委員で視察を行なったが、参加した委員からも市川市民に利用できる場所にしていくべきとの意見があり、共通の認識を再確認したところである。現在は船橋市が船橋市域の部分と一体で管理をしているところであるが、今回24年度に企業庁が事業収束をすることに伴い移管を求めていると理解をしているが現状の検討内容についてと今後の方針について伺う。
加えて現状に至るまでの間の対応について、埋め立てが白紙となった時点で市として対応をすべきだったと考えるがいかがか。また、要望書の提出が8月25日となっているが、時期が遅いと思うが認識を伺う。

(2) 今後の対応について、移管を受けた際の利用方法についてどういったものを考えているのか伺う。また、この地先に行く途中の道路わきの市有地についての有効な利用方法は考えられないか伺う。

 
 
[答弁要旨]
 (1)  市川市東浜1丁目地先の干潟については京葉港第2期が実施されるまでの暫定的な活用として造成され、28年間という長い間船橋市が委託管理を続けてきた。本市はこれが暫定的な施設だったことや陸側に公有地がないことなどから船橋市が一体で管理することはやむをえないと判断をした。そんな中、企業庁が24年度に事業収束に伴い、当該干潟等の移管について企業庁より相談があり、本市は引き受ける方針を定め、その旨を伝えた。一方船橋市も引き続き海浜公園としてしようしたいとのことで、県、市川市と3者よく相談していきたいとのことだった。
そこで現状としては、5月12日行政経営会議に諮り、この干潟の移管を受けることを確認した。
そして今後関係機関と協議を進めること。現状の自然を活かしながら人が親しめる空間として利用すること。今後の協議・調整は企画部広域行政担当、行徳支所臨海整備課で行なうことを確認した。そして、8月25日に千葉県企業庁長あてに「市川市東浜1丁目地先の人工海浜・干潟の移管に関する要望書」を提出した。

 (2) 今後の方針については、今までも何度か協議をしているが、進展がない状況である。今後は本市から3者協議を申し入れたいと考えている。
本市としては移管を受ける方向で協議を進めるが、考え方によっては船橋市と共有での移管も方法の1つとして考えられる。利用の方法としては海浜部の利用については散策路を設置し、原風景の中を散策し、海浜植物や生物等の環境学習の場としての活用。市川地先の海浜部は海浜スポーツ等の広場として多目的な活用。干潟部について市川市側においては現状の利用形態を継続し、自由な利用が望ましい。突堤については改修によって船着場、釣りや展望台などとしても活用が考えられる。いずれにしても船橋市との協議が必要であり、よく協議をしていく。
道路わきの市有地については、現在ここの場所には公共施設はないが、道路わきに幅12mの市有地がある。これらを活用し、駐車場や出入り口とすることは可能と考えている。

 ◆まとめ
これについてはまだ現状進展がない状態だが、この地域が恒久的な場所となった今、市川市にとっては大変貴重な場所である。今後、協議が進んでいくことになると思う。市としての意見、考えを主張して言っていただきたいし、こちらから積極的に協議を進めていくとこを強く要望する。


 ◯まるごみ‘10(湾岸まるごとゴミ拾い)と千葉国体について(市長)

[質問要旨]
 (1)  湾岸まるごとごみひろいは3年目を迎える恒例の環境イベントであるが、先日の新聞報道に今年は国体とからめて国体開催1週間前に県内を一斉にごみひろいをし、きれいな街で国体を迎えるといった記事が掲載されていた。そこで市川市はこの環境イベントにどのように参加をし、国体のPRを図っていくのか、また、地域の方の参加はどの程度と想定しているのか答弁願う。
市長においては今回のイベントへの出席、ならびに今後の参加についてどう考えているのか伺う。

(2)  まるゴミについては毎年本市でも活動をしている団体と理解をしているが、現在までの本市の関わり方、加えて今後のについてどのように考えているか伺う。また今後地域の皆様の参加要請や活動範囲の拡大について市川市の関わり方を伺う。

[答弁要旨]
 (1)  本市では9月18日に行われる「まるごみ‘10」と連携し、塩浜会場周辺や駅からの沿道を中心に地域の皆様がたにもお声がけをし、美化活動に取り組むこととした。そこでのPR方法は清掃活動に参加していただいた方の中から当日午後に行なわれる「日本ハンドボールリーグ公式戦」に招待をし、ハンドボールを実感をしていただくと共に、国体の競技場にもお越しいただけるように尾PRしたいと考えている。実際に観戦してもらうことで、実感していただき、国体にも来場していただけるようにしたい。また多くの方が楽しめるイベントを通じ、国体PRと併せ、「まるごみ」をはじめとするクリーンアップ活動の参加増加、事業拡充にも寄与できると考えている。次に当日参加の人数は地域の方を含め300名程度ではないかと想定している。

市長答弁
この度の「まるごみ‘10」の活動は37年ぶりに千葉県で開催される国体に合わせて開催されるもので市川市にいらっしゃるお客様を肝とよくお迎えするためにも可能な限り出席できるように日程調整をする。
またこのような活動については他のイベント同様事業趣旨や内容を確認後、日程調整が可能な範囲で出席したい。

 (2) 本市のこれまでのかかわりは市の窓口にチラシをおく等情報提供の協力、後援名義の使用を承認、また集められたゴミの収集の支援を行なってきた。今年はじゅんかんパートナーに参加を呼びかけている。今後の対応についてはこれまでの実績を踏まえ、主催者をはじめ、参加者の皆様の意向を尊重し、じゅんかんパートナーを含めた市民への情報提供とゴミの処理を実施するとともに、主催者からの計画等を聞いた上で、引き続き市としてどのような協力ができるか検討していく。

◆まとめ
 
市長からも前向きの答弁があった。市長の参加も契機として、さらに市民の皆様一人ひとりが楽しく参加ができてその上で環境問題やそしてハンドボールに興味関心を持ってもらい、参加につなげていくべきである。


 ○がけ地の整備について

[質問要旨]
 (1) 宮久保4丁目8番地先には長年にわたり崩壊の危険が懸念されているがけ地がある。そこは上段には市道4056が通っているが大変侵食が進み、通行できない状態で、そのすぐがけ下には民家があるという場所である。以前に整備を試みたことがあったようだが、現状は危険なままとなっている。
早急な対応が必要と考えるが、整備方法の具体策について、更にはこのような状態になってしまったことの市の責任についてのご認識、市道の崩壊の危険性についての市の認識についてあわせて伺う。

(2) 本市の危険ながけ地の崩壊対策について。現在市川市内には危険ながけ地はどのくらいあるのか。また整備する制度内容はどういったものか伺う。加えて危険区域についての整備の順番、プロセスはどのようになっているのか答弁願う。
 
 
[答弁要旨]
(1) 指摘の場所は幅員3m未満未舗装道路、隣接する梨畑の防風林沿いの市道4056号である。南側には10m前後の急ながけ地で直下には民家が数件ある。がけの一部が崩落し、崖上はかなり狭くなっている箇所があり、市では通行者の安全面から注意看板の設置、侵食防止として土のうや側溝等の設置、パトロールの対象地として対応してきた。この崖に関しては過去にも整備を試みたが実現不可能となっており、現在に至っている。崩壊の危険性については先の述べたとおり対策はしているものの充分であるとは考えておらず、危険性は認識している。がけ地の放置に対しての市の責任については、このような形態になるには様々な要因が考えられ、それぞれの原因者に責任があると思われる。このがけ地については地権者の皆様、地元の意向を確認し、道路保護という観点で対応を検討するととともに、関係地権者に協力をお願いしていきたいと考えている。

(2) 本市の危険ながけ地の数は51箇所である。一般的に整備は所有者が行なうものだが、多額の費用が必要なことからなかなか進まない要因になっている。そこで
①傾斜角が30度以上、高さ5m以上のもの
② 崩壊により、危害が生じる恐れのある人家が原則5戸以上あるもの
これに該当する箇所については「急傾斜地崩壊危険区域」に指定され、県や市が整備工事を施工する場合がある。これに適合するがけ地は44箇所ほどと考えている。本市ではこれまで16箇所を指定し、崩壊防止工事を行なってきた。今後も関係地権者のご理解ご協力を得られた箇所から順次対応していきたい。

 ◆まとめ
市民の生命を守るのは市として責務である。いずれにしても長い期間の懸念箇所を今一度、市が主導をし、早急な対応をすべきと強く要望する。


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